KADOKAWAの悲劇⑨/オリンピック汚職
KADOKAWAの帝王である角川歴彦の失脚は、本人にとっては、思わぬところからもたらされた。東京オリンピック・パラリンピックを舞台にした贈収賄事件で、東京地検特捜部に贈賄容疑で逮捕されたのである。兄の春樹はかつてコカイン密輸で逮捕された。創業家の独裁支配が続くKADOKAWAで、兄弟がともに刑事事件の容疑者となり、法廷で裁かれる身になった。
大鹿 靖明
2026.10.18
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東京五輪汚職を捜査していた東京地検特捜部は2022年9月6日、五輪の大会組織委員会の理事だった電通出身の高橋治之容疑者を受託収賄容疑で再逮捕するとともに、KADOKAWAの芳原世幸元専務と馬庭教二元五輪担当室長の2人も逮捕した。さらに9月14日にはトップの角川歴彦会長も逮捕され、彼の自宅も家宅捜索を受けている。
KADOKAWA上層部が雲行きの怪しさを知ったのは、その年の7月ごろだった。読売新聞の社会部から取材の問い合わせを受け、広報部が問題を認識した。読売は7月20日の朝刊で五輪組織委の高橋理事と協賛企業のAOKIホールディングスとの間で不透明な金のやり取りがあることをスクープし、後にその年の新聞協会賞を受賞している。
「読売の陰謀」と歴彦は疑う
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- 週刊文春が高橋氏の不正を報道していたのに……
- 法務部門は一貫して「汚職」「犯罪」と警告
- 講談社は撤退 KADOKAWAは突撃
- なぜか組織委参与の夏野には知らせず 裏工作に走る
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