〇月〇日、区長になった女の「それから」⑥/児童館問題
岸本聡子区長当選の原動力となったのが、児童館廃止に反対する住民運動でした。「子供の居場所を奪うな」と田中良前区長の施策が反発を浴びました。しかし、廃止方針が拙速だったこともあって過度に政治問題化したように思えます。岸本区長は、廃止に対して再整備の方針を掲げますが、実現には至っていません。
大鹿 靖明
2026.05.31
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杉並区長に岸本聡子が当選するまでに押し上げた一つに、区の児童館廃止問題に関する市民運動がある。
杉並区はもともと区内に41館の児童館が設けられた。昭和40年代から段階的に設置され、小学校の通学区域に1か所ずつ造られた。その手厚さは全国的にも画期的なもので、ほかの自治体が相次いで視察に訪れるほどだった。
児童館より規模が大きいものに荻窪に設けた児童青少年センター「ゆう杉並」がある。音楽練習スタジオやステージ、調理室に加え自習室やゲーム部屋まである。しかも中、高校生20人からなる運営委員会があり、子供たちの主体性を重視している。児童館の中でも善福寺(現在は廃止)、四宮森、高井戸、堀之内東の各児童館は同じような中高生委員会の活動が活発なところだった。委員〝卒業生〟のOB、OGの同窓会活動まで盛んなところもあった。